予期せぬトラブルやミスで相手に迷惑をかけてしまったとき、言葉だけでなく「お詫びの品」を贈って誠意を伝えたいと考える方は多いのではないでしょうか。しかし、どのような言葉を添えて渡せばよいのか、悩んでしまう場合も少なくありません。
この記事では、お詫びの品を渡す際に知っておくべきマナーと言い方のポイントを解説します。また、品物選びで失敗しないための選び方や、シーン別の例文もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
お詫びの品の渡し方で押さえるべきマナーは4つ
お詫びの品を渡す際には、ただ品物を差し出すだけでなく、相手への配慮と敬意を示すために、いくつかのマナーを守らなければなりません。ここでは、お詫びの品の渡し方で押さえるべきマナーについて解説します。
1.品物を渡すタイミング
何よりも先に、心から謝罪の言葉を伝え、相手がそれを受け入れてくれたかを確認してから品物を差し出しましょう。謝罪の言葉を述べる前に品物を差し出してしまうと、「お金や物で解決しようとしている」と受け取られかねません。
また、相手がまだ怒りや不信感を抱いているうちに品物を渡しても、受け取ってもらえない可能性もあります。誠意が伝わるように、言葉で謝罪して、相手の気持ちを優先しなければなりません。
謝罪が受け入れられた後、「心ばかりの品ではございますが」といった言葉を添えて、丁寧に手渡しましょう。
2.のしやかけ紙の選び方
お詫びの品には、のしをつけない場合が一般的です。のしは本来、お祝い事や慶事に用いるものであり、謝罪の場にはふさわしくないとされているためです。
しかし、かけ紙をつけたい場合は、水引のない無地のかけ紙や、水引が結び切りの紅白のものを選びましょう。表書きには「御詫び」や「粗品」「御挨拶」など、簡潔で謙遜の意を示す言葉を用いてください。
また、のしを付けない場合でも、相手への敬意を示すため、品物をそのまま渡すのではなく、包装紙や手提げ袋から出して渡すほうが丁寧なマナーです。
なお、お詫びの品の「のし」の書き方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:お詫びの品の「のし」の書き方は?4つの基本マナーと注意点をご紹介!
3.手渡しするときの言い方
お詫びの品を渡す際には、添える一言で相手に与える印象が大きく変わります。「心ばかりの品ではございますが、お納めください」と、いう言い方が丁寧で誠意が伝わります。
このほかにも、「つまらないものですが」という表現は、謙遜の意味で使われがちです。しかし、現代では「本当に価値のないものを持ってきたのか」と受け取られかねないため、避けましょう。
また、手提げ袋のまま渡す場合は、「袋のままで失礼いたします」と一言添えると、より丁寧な印象になります。相手に不快な思いをさせないよう、謙虚で誠実な言葉を選びましょう。
なお、お詫びの品の渡し方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:お詫びの品を渡すときに知っておくべき3つのマナーとは?|渡し方のポイントもご紹介!
4.品物選びのポイント
お詫びの品を選ぶ際には、「消えもの」を選びましょう。消えものとは、消費すればなくなるもので、お菓子や飲み物、調味料などの飲食物や、洗剤、タオルなどの消耗品が該当します。
形に残るものを贈ると、相手がその品物を見るたびに嫌な出来事を思い出してしまう可能性があるため、避けてください。また、相手の好みがわかれば、それに合わせて品物を選ぶとより喜ばれます。
【シーン別】お詫びの品を渡す際の例文
お詫びの品を渡す際の言葉は、状況によって使い分けましょう。ここでは、具体的なシーンに合わせた例文をご紹介します。
1.ビジネスシーンでの例文
ビジネスシーンでの例文は、以下があげられます。
この度は、弊社の不手際により、〇〇様には多大なるご迷惑をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます。 今後はこのようなことがないよう、社内の確認体制を徹底してまいります。 つきましては、ささやかではございますが、心ばかりの品でございます。 どうか、お納めいただければと思います。 |
ビジネスシーンでは、ミスの原因と再発防止策を明確に述べましょう。相手への迷惑を深く認識していることを伝えつつ、謙虚な姿勢で品物を渡すと、誠意が伝わります。形式ばった表現になりますが、誠実さを示せます。
2.近隣トラブルでの例文
近隣トラブルでの例文は、以下があげられます。
先日は、当方の〇〇で大変ご迷惑をおかけしてしまい、誠に申し訳ございませんでした。 今後は十分注意いたしますので、何卒ご容赦いただけると幸いです。 心ばかりではございますが、お納めください。 |
近隣トラブルでは、関係性を悪化させないようにしましょう。丁寧でありながらも、あまり形式ばりすぎない言葉を選ぶ点がポイントです。
過度にへりくだると、相手が気まずさを感じてしまう場合もあるため、親しみやすい表現で謝意を伝えましょう。
3.友人や知人への例文
友人や知人への例文は、以下があげられます。
この前は、わたしの不注意で〇〇に迷惑をかけてしまい、本当にごめんなさい。 お詫びの気持ちを伝えたくて、ささやかだけど受け取ってくれると嬉しいです。 |
友人や知人へのお詫びでは、気持ちをストレートに伝えましょう。「ごめんね」「ありがとう」といった素直な言葉が、何よりも相手の心に響きます。
また、お詫びの品を渡す際も、形式ばった言葉ではなく、普段の関係性に合わせた言葉を選ぶと、誠意が伝わります。
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お詫びの品 言い方でよくある3つの質問
お詫びの品 言い方でよくある質問をご紹介します。それぞれの内容について詳しくみていきましょう。
質問1.お詫びの品に手紙は必要ですか?
お詫びの品に手紙やメッセージカードを添えると、心からの誠意を伝えられます。直接会って謝罪できない場合や、より丁寧に気持ちを伝えたいときに役立ちます。
手紙には、謝罪の言葉、反省していること、今後の対策を簡潔にまとめましょう。しかし、相手との関係性によっては、長文の手紙がかえって気を遣わせてしまう場合もあります。
この場合は、一言メッセージを添えるだけでも気持ちは十分に伝わります。
なお、お詫びの場面における「心ばかり」の正しい使い方やマナーについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:お詫びの品に添える手紙で「心ばかり」は使える?正しい使い方と例文をご紹介!
質問2.お詫びの品の相場はどのくらいですか?
お詫びの品の相場は、3,000円〜10,000円程度が一般的です。相場よりも安すぎると「誠意がない」と受け取られる可能性がありますが、逆に高すぎると「お金で解決しようとしている」と相手に不快感を与えてしまう場合もあります。
ミスの度合いや相手との関係性を考慮して、最適な金額のものを選びましょう。
質問3.相手が品物を受け取ってくれなかった場合、どうすればよいですか?
相手が品物を受け取ってくれなかった場合、無理に渡さないようにしましょう。相手が受け取らないのは、まだ謝罪が心に響いていないか、品物を受け取ると重荷になると感じているからです。
後日改めて謝罪の機会を設けてもらうか、手紙で改めて誠意を伝えましょう。品物を渡すだけでなく、誠実な態度で接し続けることが、関係修復への一番の近道です。
まとめ
この記事では、お詫びの品を渡す際に知っておくべきマナーと言い方のポイント、品物選びで失敗しないための選び方や、状況別の例文を解説しました。
お詫びの品を渡す際には、単に品物を渡すだけでなく、そこに添える言葉やマナーが大切です。まずは、心からの謝罪の言葉を伝え、相手がそれを受け入れてくれたかを確認してから、丁寧に品物をお渡ししましょう。
また、品物は、相手に負担をかけない「消えもの」を選び、「心ばかりの品ですが、お納めください」といった謙虚な言葉を添えてください。
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