引っ越しは人生における一大イベント。新生活への期待とともに、山積みの手続きに不安を感じている方も多いのではないでしょうか?
この記事では、引っ越しが決まったときから新居での生活が落ち着くまで、必要な手続きを時系列でわかりやすく解説します。5分で全体像を把握できるので、スムーズな引っ越しを実現するための準備にお役立てください。

引っ越しが決まった場合に必要な手続きとは?
引っ越しが決まったら、まずは新居探しと並行して、現在の住まいに関する手続きを進めましょう。
特に、賃貸物件にお住まいの方は、解約手続きに1ヶ月以上かかる場合もあるので、早めの行動が重要です。その他、新居での生活に関わる手続きも同時進行で行うことで、スムーズな引っ越しを実現できます。
賃貸物件の解約手続き
引越しが決まったら、現在の住まいの契約終了手続きを忘れずに行いましょう。多くの賃貸物件では、退去の通知期間が定められており、通常は1~2か月前までに申し出る必要があります。
急な引越しの場合でも、契約内容によっては違約金を支払うことで早期退去が可能な場合もあります。具体的な条件は、契約時に交わした賃貸借契約書に明記されているため、事前にしっかりと確認し、管理会社や大家へ速やかに連絡をすることが大切です。
駐車場の解約手続き
引越しを予定している方は賃貸物件だけでなく、契約している駐車場や駐輪場についても確認が必要です。特に、月極駐車場を別途契約している場合は、物件とは別に解約手続きが必要になることがあります。
契約内容によっては、解約の申し出期限が定められている場合もあるため、事前に契約書を確認し、貸主や管理会社に早めに連絡をしましょう。手続きの遅れによって、不要な費用が発生することがないよう注意が必要です。
引越しの見積もりと契約
引越しをスムーズに進めるためには、引越し業者選びが重要です。業者によって料金やサービスの内容が異なるため、事前に複数社から見積もりを取りましょう。
特に、引越しシーズンとなる2月や3月は予約が埋まりやすく、料金が高くなる傾向があるため、早めの手配が必要です。見積もりは訪問だけでなく、オンライン対応の業者も増えており、荷物の量や搬出・搬入の状況を確認したうえで料金が提示されます。契約内容をしっかり確認し、納得したうえで依頼しましょう。
保育園や学校の転校手続き
引越しに伴い、お子さんの転園・転校が必要になる場合は、早めに準備を進めることが大切です。公立の小学校・中学校に通っている場合、現在の学校で「在学証明書」と「教科書給与証明書」を発行してもらい、新しい学校での手続きを円滑に行えるようにしましょう。
また、引越し先の自治体によっては、転校先の学校が指定されるため、転入届の提出時に確認が必要です。高校や私立の学校へ通っている場合、編入試験が必要なこともあるため、事前に転入希望先の学校や教育委員会へ問い合わせておくと安心です。
引っ越しの1か月前を目安に行う手続き
引っ越し1か月前になると、いよいよ本格的な準備が始まります。新生活への期待とともに、やらなければならないことが増えてくる時期でもあります。この時期に済ませておくべき主な手続きは以下の通りです。
インターネット回線

インターネット回線を契約している場合、引越しに伴う手続きを忘れずに行いましょう。多くのケースでは、現在の住居での回線撤去と、新居での開通工事が必要になります。
特に、3月から4月の繁忙期には予約が埋まりやすく、希望する日程で工事を実施できない可能性があるため、早めの申し込みが重要です。新居でも同じ回線を継続利用する場合は、住所変更の手続きが必要となるため、契約しているプロバイダやNTTに事前に確認し、スムーズに移行できるよう準備を進めましょう。
参考:フレッツ光の移転手続き(転居される方)へ| フレッツ光公式 | NTT東日本 | 光回線のインターネット接続ならFLET'S光
粗大ごみの処分
引越しの際に出る粗大ごみは、自治体の回収ルールに従って処分する必要があります。一般的に、事前の申し込みや手数料の支払いが必要となり、回収までに時間がかかることもあるため、早めに確認しておきましょう。
自治体のスケジュールに間に合わない場合は、民間の回収業者や引越し業者に相談するのも一つの方法です。また、まだ使える家具や家電であれば、リサイクルショップや寄付団体の活用も検討すると、処分費用を抑えながら有効活用できます。
引っ越しの1週間前に必要な手続き
引っ越し1週間前には、生活に直結する手続きが集中しています。特に電気・ガス・水道は生活に不可欠ですので、使用停止と開始の手続きは確実に行いましょう。余裕を持った行動を心がけてください。
転出届の提出
他の市区町村へ引越す際には、住民票の移動手続きが必要です。まず、引越し前に現在住んでいる自治体の役所で「転出届」を提出して「転出証明書」を受け取ります。
この証明書は、転入先の役所で「転入届」を提出する際に必要となるため、紛失しないよう注意しましょう。転出届の提出は、マイナンバーカードを利用してオンラインで申請できる自治体もありますが、転入届は新住所の役所へ直接出向く必要があります。
手続きの期限は、引越し前後14日以内と定められているため、遅れないように早めに済ませましょう。
電気の使用停止・開始手続き
引越しをする際は、電力会社への手続きを忘れずに行いましょう。現在契約している電力会社に連絡し、旧居の電気の使用停止と新居の使用開始の手続きを進めます。
手続きの際には、契約者名、住所、引越し日、お客様番号などの情報が必要です。電話やインターネットで申し込みが可能です。
ただし、繁忙期は手続きに時間がかかることもあるため、余裕を持って対応しましょう。新居で別の電力会社を利用する場合は、事前に契約内容を確認し、適切なプランを選ぶことも大切です。
ガスの使用中止・開始手続き
引越しに伴い、ガスの使用停止と開始の手続きを忘れずに行いましょう。旧居のガスを止めるためには、契約しているガス会社に連絡し、停止の手続きを行います。閉栓作業の際には立ち会いが必要な場合があるため、事前に確認しておくとスムーズです。
また、新居でガスを利用するためには、管轄のガス会社へ連絡し、開栓の予約をします。開栓作業も立ち会いが必要になることが多いため、引越し当日の予定に余裕を持たせておくと安心です。
水道の使用中止・開始手続き
引越しをする際は、水道の使用停止と開始の手続きを忘れずに行いましょう。旧居の水道を止めるためには、管轄の水道局へ連絡し、使用停止の申し込みを行います。
この際、住所や使用停止日、お客様番号などの情報が必要になります。また、新居で水道を使用するには、新しい住所の水道局へ事前に連絡し、使用開始の手続きを済ませておきましょう。
手続きを怠ると不要な料金が発生する可能性があるため、引越しの日程が決まり次第、早めに対応することをおすすめします。
郵便局の住所変更
郵便物の転送手続きを行うことで、旧住所に届いた手紙や荷物を新居へ自動的に送ってもらうことができます。転送サービスは申請から1年間有効なので、必要に応じて利用し、新居での生活を円滑にスタートできるよう準備しましょう。
引っ越しの当日に必要な手続き
引っ越し当日は、慌ただしくなりがちです。落ち着いて手続きを進めるために、必要な作業内容と、それぞれの注意点を確認しておきましょう。
旧居の明け渡し
旧居を退去する際は、事前にスケジュールをしっかり立て、スムーズに明け渡せるよう準備しましょう。特に、新居への入居日と同じ日に引越し作業を行う場合は、荷物の搬出時間や移動時間を考慮し、余裕を持った計画を立てることが重要です。
退去時には、室内を空にしておく必要があり、清掃も求められることがあるため、余裕を持って作業を進めましょう。荷物の搬出や清掃が完了したら、鍵を返却し、必要に応じて管理会社や大家と最終確認を行います。
ガスの開栓の立会い
新居でガスを使用するためには、専門業者による開栓作業が必要です。ガスの開栓は自分で行うことができないため、事前に予約をし、引越し当日または入居前後に作業を行えるようスケジュールを調整しましょう。
開栓の際は、ガス機器(コンロや給湯器など)を設置した状態で立ち会いが求められるため、当日の予定に余裕を持たせることが大切です。繁忙期には予約が埋まりやすいこともあるため、早めの手続きを心がけましょう。
引っ越しの翌日以降に必要な手続き
引っ越し作業が一段落したら、各種住所変更など、新生活に向けての手続きを進めていきましょう。これらの手続きには期限が設けられているものもあるので、なるべく早く済ませることが大切です。
転入届・転居届
引越しをしたら、速やかに新しい住所の役所で転入または転居の手続きを行いましょう。別の市区町村へ引越した場合は、引越し前に取得した転出証明書を持参し、引越し後14日以内に転入届を提出する必要があります。
また、同じ市区町村内での引越しの場合は、転居届を提出することで住民票が新住所に変更されます。手続きを忘れると住民情報が更新されず、不便が生じることがあるため、引越しが完了したらできるだけ早めに対応することをおすすめします。
マイナンバーの住所変更

引越しをした際は、マイナンバーの住所変更手続きを忘れずに行いましょう。マイナンバーカードまたは通知カードを持っている場合、引越し先の役所で住所変更の手続きをする必要があります。
同一市区町村内の引越しでは「住所変更」、他の市区町村への引越しでは「継続利用」の手続きが必要です。手続きの際は、本人確認書類や暗証番号が求められるため、事前に準備しておきましょう。
期限を過ぎるとマイナンバーカードが失効することがあるため、速やかに手続きを済ませることが大切です。
参考:引越し手続について
国民年金の住所変更
引越しをした際は、国民年金の住所変更手続きを忘れずに行いましょう。手続き方法は、加入している年金の種類によって異なります。
自営業者や学生、無職の方など「第1号被保険者」に該当する場合は、転入先の市区町村役所で「被保険者住所変更届」を提出する必要があります。一方、会社員や公務員などの「第2号被保険者」およびその扶養家族である「第3号被保険者」は、勤務先を通じて日本年金機構に届け出ます。
自治体によっては、他の住所変更手続きと同時に処理されることもあるため、事前に確認しておくとスムーズです。
免許証の住所変更

引越しをしたら、運転免許証の住所変更手続きを忘れずに行いましょう。手続きは、新住所を管轄する警察署、運転免許センター、または運転免許試験場で行えます。
申請には、新住所を確認できる書類と本人確認書類が必要です。住所変更の期限は明確に定められていませんが、道路交通法により「速やかに」手続きを行うことが求められています。
手続きをしないままにしておくと、免許の更新通知が届かず、更新期限を過ぎてしまう可能性があるため、早めの対応を心がけましょう。
クレジットカードの住所変更
引越しをした際は、クレジットカード会社への住所変更手続きを忘れずに行いましょう。手続きをしないままでいると、利用明細書が届かなくなったり、更新時に新しいカードを受け取れなかったりする可能性があります。
住所変更の手続きは、インターネット、電話、郵送、または窓口で対応可能な場合が多いため、契約しているカード会社の案内を確認しましょう。また、郵便物の転送手続きをしていても、一定期間を過ぎると転送されなくなるため、早めに手続きを完了させることが大切です。
銀行口座の住所変更
引越しをした際は、銀行口座の住所変更手続きを忘れずに行いましょう。手続きをしないと、通帳の送付物や重要なお知らせが旧住所に届き、個人情報が第三者に漏れるリスクがあります。
住所変更の手続きは、銀行の窓口、電話、郵送、またはインターネットで対応可能な場合が多いので、各金融機関の案内を確認しましょう。また、使用しない口座がある場合は、そのままにせず解約を検討することも大切です。早めに手続きを済ませ、安全に管理しましょう。
各種保険
引越しをした際は、加入している生命保険や損害保険の住所変更手続きを忘れずに行いましょう。手続きをしないと、保険会社からの重要な書類や通知が旧住所に届いてしまう可能性があり、保険の更新手続きや給付金の請求などに影響を及ぼすことがあります。
住所変更の手続きは、窓口、電話、郵送、またはインターネットで行える場合が多く、手続きの際には氏名、新住所、証券番号などの情報が必要です。スムーズに対応できるよう、早めに確認し手続きを済ませましょう。
引っ越しで注意したい近所への挨拶回り
新居へ引越した際は、近隣の方々へ挨拶をすることで円滑な関係を築くことができます。集合住宅では、自分の部屋の上下左右にあたる住戸へ、一戸建てでは向こう三軒隣や裏、向かいの家に挨拶をするのが一般的です。
特に一戸建ての場合は長い付き合いになることが多いため、早めに顔を合わせておくと安心です。挨拶の際には、500円から1,000円程度の簡単な手土産を持参するとよいでしょう。お菓子やタオルなど、相手に負担をかけないものを選ぶのがおすすめです。
関連記事:引っ越しで挨拶しない場合のメリット・デメリットとは?粗品選びのポイントもご紹介!
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引っ越しの手続きでよくある3つの質問
引っ越しに関する手続きは、種類が多くて複雑なため、多くの方が疑問や不安を抱えています。ここでは、引っ越し手続きに関するよくある質問の中から3つの質問に絞り、質問と回答をまとめました。
質問1.忘れた場合に罰金対象となる引っ越し手続きとは?
住民票の移動(転出届・転入届)を忘れた場合、法律で罰金が科せられるわけではありません。ただし、住民票は住民基本台帳法という法律に基づいて管理されています。
そのため、届出を怠ると法律違反となる可能性があります。罰則規定はありませんが、行政サービスの利用に支障をきたす場合もありますので、期日内に手続きを行うようにしましょう。
質問2.引っ越しの挨拶が必須のパターンとは?
家族で引越しをする際は、地域の住民との関係を円滑にするために、事前に挨拶をしておくことが大切です。特に、ファミリー向けのマンションや長く住んでいる人が多い地域では、近隣住民との交流が日常的に行われることが多く、挨拶をしないと印象が悪くなってしまうことがあります。
単身世帯の場合は挨拶を省略することもありますが、家族での引越しでは、地域の習慣に合わせることが重要です。良好な関係を築くためにも、早めに近隣の方へ挨拶を済ませましょう。
質問3.引っ越し挨拶のベストなタイミングとは?
引越しの挨拶をするタイミングは、荷物の搬入が始まる前が理想的です。事前に挨拶をしておくことで、作業中の騒音によるトラブルを未然に防ぐことができます。
もし引越し当日に難しい場合は、作業が落ち着いた後や翌日までには済ませるようにしましょう。挨拶をする時間帯にも注意が必要です。
朝や夕方の忙しい時間は避け、午前10時から午後5時の間で訪問するのが適切です。遅い時間帯の訪問は相手に警戒されることもあるため、できるだけ明るい時間帯に伺うよう心がけてみてください。
関連記事:引っ越し挨拶の適切なタイミングとは?挨拶が必要な範囲や大切なマナーについて詳しく解説します!
まとめ
本7事では、引っ越しが決まってから新居での生活が落ち着くまでの、必要な手続きを時系列に沿って解説しました。賃貸物件の解約から始まり、転出・転入届、公共料金の開始・停止、各種住所変更など、抜け漏れなく行うべき手続きを網羅的に把握することで、スムーズな引っ越しを実現できます。
引っ越し準備の煩雑さに圧倒されることなく、この記事を参考に一つずつ手続きを進め、新生活を気持ちよくスタートさせましょう。
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