還暦祝いの「のし」書き方|失敗しないための5つのマナーをご紹介!

還暦祝いの「のし」書き方|失敗しないための5つのマナーをご紹介!

大切な方の還暦祝いに心を込めて選んだ贈り物だからこそ、失礼のないようにきちんと「のし」を準備したいものです。しかし、「のしの書き方で失礼がないか」「表書きはどう書くのが正解?」などと不安になる方もおられるのではないでしょうか。

この記事では、還暦祝いの「のし」に関する5つの基本マナーを軸に、水引の選び方、表書き、連名での名前の書き方まで、あらゆる疑問に徹底的に解説します。

 

はれきち編集部

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還暦祝いの「のし」で押さえるべき5つの基本マナー

還暦祝いという特別なお祝いでは、気持ちを正しく伝えるために「のし」の基本マナーを理解しておく必要があります。ここでは、還暦祝いの「のし」で絶対に外せない5つの基本マナーを分かりやすく解説します。


1.水引は「紅白の蝶結び」

還暦祝いの水引は、「紅白の蝶結び」がマナーです。蝶結びは何度でも結び直せるため、「何度あっても喜ばしいお祝い事」に使われます。

還暦は長寿祝いの1つであり、これからの健康と長寿を願う意味を込めて、蝶結びの水引が最適です。色は、お祝い事で格式が高いとされる紅白を選びましょう。

一方で、結婚祝いで使われる「結び切り」は「一度きりであってほしい祝い事」に用いるため、還暦祝いには不適切です。

なお、結び切りや蝶結びの水引を選ぶ内祝いの種類については、こちらの記事で詳しく解説しています。

関連記事:結び切りや蝶結びの水引を選ぶ内祝いの種類とは?水引の色や本数の意味についても徹底解説!


2.表書きの書き方

水引の上段中央に書く表書きは、贈り物の目的を示す大切な部分です。還暦祝いの場合、一般的な表書きは「祝還暦」で、何の祝いか一目で分かるため、相手に気持ちが伝わりやすくなります。

ほかにも「御祝」や「寿」、「感謝」といった言葉も使用できます。「御祝」はさまざまなお祝い事に使えるため、迷った場合に便利です。相手へ感謝の気持ちを伝えたい場合は、「感謝」という表書きを選ぶのもよい方法です。


3.贈り主の名前の書き方

水引の下段中央には、贈り主の名前をフルネームで書きます。表書きよりも少し小さめの文字で書くのがバランスがよいとされています。複数名いる場合は、以下のような書き方で記載しましょう。

  • 夫婦連名の場合

夫の名前を中央に書き、その左側に妻の名前を記載する

  • 会社名や部署名を入れる場合

名前の右側に少し小さく記す

  • 3名までの連名の場合

役職や年齢が高い順に右から左へ名前を並べる

  • 4名以上の場合

代表者の名前を中央に書き、その左側に「他一同」と添え、別紙に全員の名前を書いて品物に同封する


4.筆記具は「毛筆」か「筆ペン」

のし紙に文字を書く際は、毛筆か筆ペンを使用するのが正式なマナーです。ボールペンや万年筆、サインペンの使用は避けましょう。

お祝い事には、濃くはっきりとした墨で書くと、祝福の気持ちを表現できます。薄墨は、お悔やみの際に「悲しみの涙で墨が薄まった」という意味で使われるため、慶事である還暦祝いには使用してはいけません。

文字が苦手な場合でも、心を込めて丁寧に書く気持ちが何よりも大切です。


5.内のしと外のしの使い分け

「のし」には、品物に直接のし紙をかけて包装する「内のし」と、包装紙の上からかける「外のし」があります。どちらを選ぶかは、贈り物を渡す状況によって判断します。

控えめに気持ちを伝えたい場合や郵送で贈る際は、「内のし」が最適です。一方、相手に直接手渡す際は「外のし」がおすすめです。還暦祝いでは贈り物を直接手渡す場面も多いため、「外のし」が選ばれる傾向にあります。


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【関係性別】還暦祝いの「のし」書き方3つのパターン

還暦祝いを贈る相手との関係性によって、「のし」の書き方にも少し違いが生まれます。それぞれの場面に応じた適切な書き方を知っておくと、より心のこもった贈り物になります。ここでは、代表的な3つのパターンを例に挙げ、具体的な名前の書き方を解説します。


1.子ども・孫から親・祖父母へ贈る場合

子どもや孫から親や祖父母へ還暦祝いを贈る場合、名前は名字を省略して名前のみを書く場合もあります。しかし、より丁寧な印象を与えたい場合は、フルネームで書くのが無難です。

また、家族一同で贈る際は、水引の下段中央に「子供一同」や「孫一同」と書きます。個別に名前を書きたい場合は、世帯主(父親)の名前を中央に書き、その左側に母親、子どもたちの名前を続ける場合が一般的です。


2.部署や同僚など会社関係で贈る場合

会社の部署や同僚から連名で贈る場合、贈り主の名前の書き方にはいくつかの方法があります。

  • 3名以下の場合

役職や年齢が上の人を一番右に書き、順に左へ名前を並べる

  • 4名以上の大人数になる場合

代表者1名のフルネームを中央に書き、その左側に「他一同」もしくは、「〇〇部一同」のように部署名を記す方法もある。送り主全員の名前を書いた和紙やメッセージカードを品物に添える


3.友人・知人と連名で贈る場合

友人や知人同士で一緒にお祝いを贈る場合も、連名のマナーは基本的に会社関係の場合と同様です。

  • 3名以下の場合

序列がない場合は五十音順に右から左へと名前を並べる

  • 4名以上になる場合

代表者名の左に「他友人一同」と書くか、単に「友人一同」と記して全員の名前を書いた紙を同封する

親しい間柄であっても、お祝いの基本的なマナーを守れば、相手への敬意と祝福の気持ちをより深く示せます。


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還暦祝いの「のし」で注意したいポイントは2つ

還暦祝いの「のし」を用意する際は、基本マナーの他にいくつか注意すべき点があります。ここでは、相手に不快な思いをさせないよう、特に気をつけたい2つのポイントを詳しく解説します。


1.避けたほうがよい表書き

還暦祝いの表書きは、「祝」の文字が入っていれば問題ないという考え方もありますが、一部には避けるべき表現があります。たとえば「長寿祝」という言葉は、相手を年寄り扱いしていると受け取られる可能性があるため避けた方が無難です。

還暦は、「暦が還る」という意味で、第二の人生のスタートと捉える方も多くいます。このため「祝還暦」や「御祝」など、シンプルで分かりやすい表書きを選びましょう。相手の気持ちを尊重して、お祝いに水を差さないように配慮が必要です。


2.金額の書き方(現金の場合)

現金を贈る場合、中袋(中包み)の表側に金額を、裏側には贈り主の住所と氏名を書きます。金額を記入する際は、「金壱萬円」「金参萬円也」のように、旧字体である大字(だいじ)で記載するのが正式なマナーです。

大字を使用するのは、数字の書き加えや改ざんを防ぐ目的があるためです。たとえば「一」は「壱」、「二」は「弐」、「三」は「参」、「五」は「伍」、「十」は「拾」、「万」は「萬」と書きます。

市販のご祝儀袋には、金額の記入欄が印刷されているものも多いため、それに従って書けば間違いありません。

 

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こだわりギフト専門店「晴日和松吉商店(はれきち)」のご紹介

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還暦祝いの「のし」でよくある3つの質問

次に、還暦祝いの「のし」に関してよくある質問にお答えします。それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。

 

質問1.のしはどこで購入できますか?

のし紙やご祝儀袋は、文房具店やデパートの文具売り場、スーパーマーケットのサービスカウンターなどで手軽に購入できます。最近では、100円ショップでも多種多様なのし袋が取り扱われています。

また、ギフトを購入した店舗で、サービスとして「のし」を付けてくれるケースも多いです。さらに、デパートやギフト専門店では、名入れまで対応してくれる可能性もあるため、購入時に確認してみましょう。

 

質問2.リボンのついたプレゼントに「のし」は必要ですか?

洋風のラッピングでリボンがかけられているプレゼントには、基本的に「のし」は不要です。なぜなら、「のし」と「リボン」は、どちらも贈答品と示す装飾であり、意味合いが重複するためです。

日本の伝統的な贈答形式が「のし」、西洋の形式が「リボン」と考えると分かりやすいです。リボン付きの品物に「のし」を付けたい場合は、リボンを外してのし紙をかけるか、短冊のしを利用しましょう。

 

質問3.「のし」の代わりにメッセージカードでもよいですか?

「のし」の代わりにメッセージカードを添えても、マナーとして問題ありません。親しい間柄の相手や、形式ばったお祝いを好まない相手には、心のこもったメッセージカードの方が喜ばれる場合があります。

しかし、会社の上司や恩師といった目上の方への贈り物や、フォーマルな場では、伝統的なマナーに沿って「のし」をかける方が無難です。相手との関係性や状況を考慮して、最適な方法を選びましょう。

 

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まとめ

 

今回は、還暦祝いの「のし」に関する基本的なマナーから、関係性別の書き方まで詳しく解説しました。還暦祝いの水引は、「紅白の蝶結び」を選び、表書きは「祝還暦」「御祝」などを用いるのが基本です。

贈り主が連名の場合や現金を贈る際の注意点も押さえておきましょう。複雑に思える「のし」のマナーですが、一番大切なのは「おめでとう」という祝福と「ありがとう」という感謝の気持ちです。

この記事で紹介したポイントを押さえると、自信を持って心のこもった贈り物ができます。

なお、こだわりギフト専門店「晴日和松吉商店(はれきち)」では、瀬戸内地方(主に岡山県、香川県、愛媛県)の厳選した安心・安全なオーガニック商品をオリジナルのギフトパッケージにて販売しております。名入れのオプションサービスも提供していますので、ぜひご利用ください。こだわりギフト専門店「晴日和松吉商店(はれきち)」

 

はれきち編集部

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