60歳という人生の大きな節目を祝う還暦祝いは、ご両親や大切な方のために、素敵な食事会を開きたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
しかし、いざ準備をはじめると「どこでやるのがいい?」「費用は誰が負担?」「どんな服装で行けばいい?」など、分からないこともたくさん出てきます。
この記事では、還暦祝いの食事会を計画する際に押さえておきたい場所選びのポイントから、費用相場や当日のマナー、喜ばれるプレゼントまで詳しく解説します。準備をスムーズに進め、最高の還暦祝いを実現しましょう。
還暦祝いの食事会の場所選びで押さえるべきポイントは3つ
主役や参加者全員が心から楽しめるような場所を選ぶために、いくつかのポイントを押さえておきましょう。これらのポイントを念頭に置いてお店や会場を検討すれば、後悔のない、思い出深い食事会を実現できます。
1.主役の好みや希望を最優先する
場所を選ぶ際は、何よりもまずご本人の好みや希望を尊重しましょう。たとえば、落ち着いた雰囲気の和食や、華やかなフレンチ、気兼ねなく過ごせる場所がよいのかなど、事前にさりげなくリサーチする必要があります。
「食べたいものはある?」「どんなお店が好き?」と、直接聞いてみましょう。また、足腰に不安がある方なら、掘りごたつやテーブル席があるお店を選ぶといった配慮が必要です。
2.参加者の年齢層やアクセスを考慮する
食事会には、家族や親戚、親しい友人など、さまざまな年代の方が参加します。小さな子どもや高齢の方がいる場合は、移動の負担が少ない駅近の場所や、駐車場が完備されている会場が便利です。
また、アレルギー対応や、子ども向けのメニューがあるかも確認しておくと安心です。個室があるお店なら、周りを気にせずプライベートな空間でゆっくりと過ごせるため、小さな子ども連れの家族にもおすすめです。
すべての参加者が快適に過ごせるように、アクセスのよさや設備といった物理的な環境にも目を向けて、最適な場所を選んでください。
3.予算や食事会の規模に合わせる
食事会にどのくらいの費用をかけられるのか、誰が費用を負担するのかを事前に兄弟や家族内で話し合っておきましょう。予算を決めておくと、お店の選択肢が絞りやすくなります。
たとえば、1人あたり1万円が費用相場の場合、その価格帯で質の高いコース料理を提供しているレストランやホテルが最適です。一方で、大人数の開催や、費用を抑えたい場合は、自宅で手料理を振る舞ったり、ケータリングを利用したりするといった選択肢もあります。
食事会の規模と予算のバランスを考え、無理のない範囲で最適なプランを立てましょう。
【シーン別】還暦祝いの食事会におすすめな4つの場所
還暦祝いの食事会といっても、スタイルはさまざまです。ここでは、具体的な場所の選択肢として、それぞれのシーンや希望に合わせた4つの会場タイプをご紹介します。
1.自宅でアットホームにお祝いする
自宅での食事会は、リラックスできるアットホームな雰囲気が魅力です。小さな子どもがいても周りに気兼ねする必要がなく、時間制限もないため、ゆっくりと自分たちのペースでお祝いできます。
手料理を振る舞ったり、デリバリーやケータリングを利用したりと、食事内容を自由に決められる点もメリットです。しかし、料理の準備から後片付けまで、すべて自分たちで行う必要があるため、主催者の負担が大きくなる点は考慮しなければなりません。
また、参加人数が多い場合は、スペースの確保が難しい場合もあります。
2.レストランで特別感を演出する
普段はあまり行かないような、少し高級なレストランでの食事会は、非日常的で特別な雰囲気を演出できます。フレンチやイタリアン、中華など、主役の好みに合わせてジャンルを選べる点が魅力です。
さらに、個室を予約すれば、プライベートな空間で落ち着いて食事と会話を楽しめます。プロのシェフが作るおいしい料理と行き届いたサービスは、お祝いの席に華を添えてくれます。
一方で、ドレスコードが設けられている場合や、小さな子どもの入店に制限をかけている場合もあるため、事前に確認が必要です。
3.ホテルで贅沢なひとときを過ごす
ホテル内のレストランや宴会場を利用するのも、還暦祝いの食事会におすすめの選択肢です。格式高い雰囲気と質の高いサービスは、人生の節目を祝う場として申し分ありません。
遠方からのゲストがいる場合は、そのまま宿泊を手配できるという利便性もメリットです。また、お祝いプランが用意されている場合も多く、記念写真の撮影や花束の手配などを一括でお願いできる可能性もあります。
費用は、比較的高くなる傾向にありますが、準備の手間を省き、贅沢で思い出深い時間を過ごしたいと考える方には最適です。
4.料亭・旅館で日本の伝統を味わう
落ち着いた雰囲気のなかでお祝いをしたい場合、料亭や旅館がおすすめです。美しい庭園を眺めながら、季節の食材を活かした伝統的な日本料理を堪能できます。
和室の個室であれば、椅子席を用意してくれる場合も多く、高齢の方でも安心して過ごせます。また、温泉旅館を選べば、食事会の後に家族で温泉を楽しむという、特別な思い出作りも可能です。
日本の伝統文化に触れながら、ゆったりとした時間の中で家族の絆を深められます。心づくしのおもてなしが、還暦という節目をより感慨深いものにしてくれます。
還暦祝いの食事会の費用に関する3つのヒント
還暦祝いの食事会を計画する際に、考えなければならないのが「費用」です。ここでは、円満な食事会を開くためのヒントをお伝えします。
1.費用相場
還暦祝いの食事会の費用相場は、開催する場所によって大きく異なりますが、一般的には一人あたり1万円〜2万円程度が目安です。たとえば、ホテルや高級料亭の個室を利用する場合は、料理や飲み物代、サービス料などを含めて1人2万円以上になるケースもあります。
一方で、カジュアルなレストランであれば1万円前後、自宅であれば5,000円程度に抑えられます。あくまで目安と考え、主役の希望や参加者の経済状況などを総合的に考慮して、無理のない予算を設定しましょう。
2.支払い者
還暦祝いの食事会の費用は、子どもたちがお金を出し合って支払う場合が一般的なケースです。これは、これまで育ててくれた感謝の気持ちを表すという意味合いが込められています。
食事会に招待する形で、当日の支払いは子どもたちが済ませておくのがスマートです。もちろん、家庭の事情はさまざまなため、必ずしも子どもが負担するという決まりはありません。
主役が「自分の還暦祝いだから」と支払いを申し出るケースもありますが、その場合はご厚意に甘えるか、プレゼントでお祝いの気持ちを伝えるなど、柔軟に対応しましょう。
3.兄弟がいる場合の費用分担
兄弟姉妹がいる場合は、事前に相談して費用を分担するケースが一般的です。単純に費用総額を兄弟の人数で割る方法が公平になります。
しかし、それぞれの収入や家庭状況、扶養家族の有無なども異なるため、必ずしも均等に割る必要はありません。たとえば、年長者が多めに支払ったり、独身の兄弟が少し多めに負担したりと、お互いが納得できる形で分担方法を決めましょう。
お金の問題で後々しこりを残さないためにも、食事会の計画段階でしっかりとコミュニケーションを取り、全員が気持ちよくお祝いできる環境を整えてください。
還暦祝いの食事会の服装とマナー
還暦祝いの食事会は、主役を引き立てつつ、その場にふさわしい立ち居振る舞いを心がけると、会全体の雰囲気がより素晴らしいものになります。ここでは、食事会当日に押さえておきたい服装の選び方と、進行やプレゼントに関するマナーを解説します。
1.主役とゲストの服装の選び方
主役の服装は、還暦のテーマカラーである「赤いちゃんちゃんこ」を必ず着なければならないわけではありません。最近では、赤いスカーフやネクタイ、ワンピースなど、赤色のアイテムをワンポイントで取り入れるスタイルが人気です。
会場の雰囲気に合わせて、少しフォーマルなジャケットスタイルや、上品なワンピースを選びましょう。一方、招待されたゲストの服装は、主役よりも控えめにするのが基本マナーです。
会場の格に合わせつつ、お祝いの気持ちが伝わるような、清潔感のある上品な服装(スマートカジュアルなど)を心がけてください。
2.当日の進行と挨拶
食事会の進行は、事前に簡単な流れを決めておくとスムーズです。以下は、基本的な流れのひとつの例です。
- 会のはじめに主催者から挨拶をする
- 乾杯の音頭は、親族の代表者や、主役にとって大切な方にお願いする
- 食事中は和やかな歓談を楽しみつつ、途中で孫からのお祝いメッセージや、思い出の写真スライドショーなどの時間を設けると喜ばれる
- 会の締めくくりには、主役本人から感謝の言葉を述べてもらう時間を作る
3.プレゼントを渡す最適なタイミング
還暦祝いのプレゼントを渡すタイミングに決まったルールはありませんが、会の進行に合わせて効果的なタイミングを選ぶと、喜んでもらいやすいです。食事が一段落して歓談が盛り上がってきた中盤か、会がお開きになる前のデザートの時間がおすすめです。
また、はじめの挨拶直後だと、プレゼントの置き場所に困ってしまう可能性があるため避けましょう。大きなプレゼントを渡す際は、会の最後にすると持ち帰りの負担が少なくて済みます。
タイミングを見計らって、「これからも元気でいてね」といった気持ちのこもった一言を添えて渡しましょう。
なお、還暦祝いの「のし」の書き方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:還暦祝いの「のし」書き方|失敗しないための5つのマナーをご紹介!
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還暦祝い 食事会でよくある3つの質問
ここでは、還暦祝いの食事会に関して、多くの方が疑問に思う点をQ&A形式でまとめました。開催時期やケーキの準備、手紙の必要性など、細かな点ですが、事前に知っておくと、心のこもったお祝いの準備ができます。
質問1.還暦祝いの食事会はいつ行うのがベストですか?
還暦祝いの食事会を行うタイミングに、厳密な決まりはありません。満60歳を迎える誕生日当日やその前後の土日、ゴールデンウィーク、お盆、年末年始など、家族や親戚が集まりやすい時期の開催が一般的です。
遠方に住んでいる家族がいる場合は、連休を利用すると参加しやすくなります。主役の都合を最優先して、多くの参加者が無理なく集まれる日を選ぶようにしましょう。候補日をいくつか挙げ、事前に主役や主な参加者に相談して日程を決めるとスムーズです。
質問2.食事会でケーキは用意するべきですか?
必ずしも必要ではありませんが、お祝いの席にケーキがあると、場が華やかになり、サプライズ演出としても喜ばれる場合が多いです。主役が甘いもの好きであれば、おすすめです。
「祝還暦」のメッセージプレートや、主役の年齢にちなんだ「60」の形のロウソクを添えると、より特別感が増します。レストランやホテルによっては、持ち込みが可能な場合や、お祝い用のケーキを用意してくれるプランもあるため、事前に確認してみましょう。
また、プレゼントとは別に、お祝いムードを盛り上げる小道具として活躍します。
質問3.主役へのメッセージや手紙は準備したほうがよいですか?
普段は照れくさくてなかなか伝えられない感謝の気持ちを、この機会に手紙やメッセージにして贈るのはおすすめです。食事会の場で読み上げれば、感動的な演出となり、主役にとって忘れられない思い出になります。
子どもや孫から、これまでの感謝やこれからの健康を願う言葉が綴られた手紙は、どんな高価なプレゼントよりも心に響く贈り物になります。兄弟姉妹や参加者それぞれから短いメッセージを集めて、アルバムや色紙にして渡すのも素敵なアイデアです。
なお、還暦祝いのメッセージ例文については、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:還暦祝いのメッセージ例文11選!基本的な構成や気を付けたいマナーもご紹介!
まとめ
還暦祝いの食事会は、60年という長い年月を歩んでこられた大切な方へ、感謝と敬意を伝える絶好の機会です。主役の気持ちを第一に考え、参加者全員が楽しめるように配慮した計画を立てる必要があります。
場所選びでは、主役の好みや参加者の顔ぶれ、予算を考慮して、自宅やレストラン、ホテルといった選択肢のなかから最適な場所を選びましょう。費用については、誰が負担するのかを兄弟間で事前に話し合い、全員が納得できる形にするようにしてください。
また、当日は会場の雰囲気に合わせた服装を心がけ、心のこもった挨拶やプレゼントで、お祝いの気持ちを伝えると喜ばれます。この記事でご紹介したポイントを参考に、準備を万全に整え、主役の心に深く刻まれる、温かく素晴らしい1日を演出してみてください。
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