引っ越しを控えている方で、旧居のご近所さんへも引っ越し挨拶はするべきか悩まれている方もおられるのではないでしょうか。引っ越しは、今までお世話になった近所の方や大家さんへの感謝を伝えるタイミングでもあります。
本記事では、旧居退去時も引っ越しの挨拶はするべきか、挨拶におけるマナーやポイントをご紹介します。また、よくある質問も解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
旧居退去時も引っ越し挨拶はするべき?
引っ越しする際のご近所への挨拶は、騒音やトラックの出入りなどで迷惑をかける可能性を考慮すると「しておいた方がよい」といえます。とくに、大家さんや管理人さん、近隣住民など、日頃からお世話になっていた方々には感謝の気持ちを込めて挨拶するのが望ましいです。
ただ、最近では一人暮らしや学生の引っ越しの場合、挨拶を省略するケースも増えています。すべての状況で挨拶が必須ではありませんが、書面で知らせるだけでも印象がよくなり、スムーズな引っ越しにつながります。
旧居退去時の引っ越し挨拶におけるマナー
次に、旧居退去時の引っ越し挨拶におけるマナーについて解説します。
- 挨拶のタイミング
- 挨拶をする日時
- 粗品の費用相場
それぞれの内容について詳しくみていきましょう。
1.挨拶のタイミング
ご近所への挨拶は、スケジュールに余裕を持って訪問するようにしてください。とくに、お世話になった方や親しい方には、引っ越しの日程が決まったら早めに挨拶するよう心がけましょう。
ギリギリになってしまうと、不在の場合に再訪問のタイミングを逃す可能性があります。また、引っ越し直前は準備や手続きで忙しくなるため、余裕を持って挨拶しておくと安心です。あまり親しくない場合でも、引っ越しの前日までには挨拶を済ませるようにしましょう。
2.挨拶をする日時
引っ越しの際の挨拶は、相手に負担をかけない時間を選ぶ必要があります。とくに、朝や夜は避け、日中の時間帯を目安にしましょう。朝は通勤や通学の準備で忙しく、夜はリラックスして過ごしている時間のため、訪問は控えてください。
おすすめの時間帯は、午前10時以降〜午後5時までの間です。不在の場合は、別の日時にあらためて伺い、それでも会えない場合は挨拶文をポストに投函するのがおすすめです。
3.粗品の費用相場
引っ越しの挨拶の相場は、一般的に500円〜1,000円程度の品物を用意するのが適切とされています。とくに学生であれば、500円程度のものでも十分に気持ちを伝えられます。
贈り物としては、日用品や長く楽しめるお菓子などが選ばれる場合が多いですが、アレルギーなどにも配慮が必要です。また、親しい方やお世話になった方には、少し予算を増やして、品物の質を高めたり、品数を増やしたりするのもおすすめです。
なお、引っ越し挨拶におすすめの粗品については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
関連記事:【2024年最新版】引っ越しの挨拶におすすめの粗品15選!選ぶ際のポイントや人気の粗品をご紹介!
旧居退去時に引っ越し挨拶をするべき範囲
次に、旧居退去時に引っ越し挨拶をするべき範囲について解説します。
- 一戸建ての場合
- 集合住宅の場合
それぞれの内容について詳しくみていきましょう。
一戸建ての場合
一戸建てに引っ越しされる際には、向かい側の3軒と両隣の家に挨拶をするのが一般的です。また、引っ越し作業などで、近所に迷惑をかける可能性がある場合は、裏の家にも挨拶しましょう。
また、挨拶の際には、簡単な挨拶品を持参すると、今後の良好な関係を築く一歩となります。このような気配りが、安心して新しい生活を始めるためには欠かせません。
集合住宅の場合
集合住宅に住む場合、大家さんや管理人さんに挨拶をしておくと安心です。引っ越し作業中に出入口やエレベーターの使用などで配慮が必要な場合もあるため、事前に伝えておくとスムーズに対応できます。
しかし、駐在していなかったり、遠方に住んでいたりする場合は、挨拶は必要ありません。また、上下や両隣の住人には、作業の音などで迷惑をかける可能性があるため、引っ越しする旨を伝えておきましょう。
旧居退去時の引っ越し挨拶のポイントは3つ
次に、旧居退去時の引っ越し挨拶のポイントについて解説します。
- 挨拶は短めに切り上げる
- ほかの方への挨拶品が見えないようにする
- 留守の場合は挨拶文を郵便受けに入れる
それぞれの内容について詳しくみていきましょう。
1.挨拶は短めに切り上げる
旧居での別れには感慨深いものがありますが、挨拶は短めに切り上げるようにしましょう。相手も忙しい場合があるため、長く話し込むのは避けた方が無難です。
また、挨拶する際は、引っ越しする日やお礼の気持ちを伝える程度にとどめておきましょう。短い時間で感謝の気持ちをしっかりと伝えられれば、相手によい印象を与えられます。
2.ほかの方への挨拶品が見えないようにする
挨拶回りをする際に、ほかの家への贈り物を入れた袋を持っている人を見かけます。しかし、できるだけ、一軒ごとに挨拶品を取りに戻って、次の家に訪問するのが理想的です。
一度にすべての家に挨拶を済ませたい場合は、ほかの家への贈り物が見えないようにする気遣いが必要です。このような気遣いが訪問先の人たちに対して、丁寧な配慮につながります。
3.留守の場合は挨拶文を郵便受けに入れる
引っ越しの際、挨拶に伺っても、訪問先の方が不在の可能性があります。さらに、在宅中でも忙しくて玄関に出られなかったり、訪問者を警戒して応対を避けたりする場合もあります。
このような場合、時間帯や曜日を変えて2~3回ほど再度訪問してみるのがおすすめです。それでも不在であれば、挨拶品に簡単なメッセージを添え、郵便受けに入れておきましょう。しかし、ドアノブにかけるのは、防犯上好ましくないため避けてください。
旧居退去時の引っ越し挨拶でよくある3つの質問
最後に、旧居退去時の引っ越し挨拶でよくある質問について紹介します。
- 質問1.引っ越し挨拶の手土産で定番のものは?
- 質問2.挨拶品にのし紙は必要?
- 質問3.旧居の挨拶では何を伝えるべき?
それぞれの内容について詳しくみていきましょう。
質問1.引っ越し挨拶の手土産で定番のものは?
引っ越し挨拶の定番品としては、以下があげられます。
- お菓子
日持ちする焼き菓子やおかきが人気。これらは、好みがわからない相手にも渡しやすい
- 洗剤類
洗剤も「消えるもの」として人気。おしゃれなパッケージや多機能の洗剤は、年齢や見た目に関係なく喜ばれるケースが多く、賞味期限やアレルギーを気にしなくてもよい
- タオル類
タオル類は実用的で、幅広い年齢の人へ渡しやすい。フェイスタオルやハンカチ、ふきんなどが便利でおすすめ
- お米
縁起物としての意味合いを持ち、老若男女問わず、好き嫌いがわかれにくい
なお、お米ギフトについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:【2024年最新版】お米ギフト15選!ギフトにお米がおすすめの理由についても詳しく紹介します!
質問2.挨拶品にのし紙は必要?
引っ越しの際の挨拶では、品物にのし紙を添えるのが丁寧なマナーとされています。のし紙をつけると、相手に自分の名前を覚えてもらいやすくなるため、おすすめです。
また、多くの店舗で購入時にサービスでつけてくれる場合もあります。さらに、100円ショップや文房具店、通販で手軽に購入でき、筆ペンや印字されたものを使用するのも一般的です。
質問3.旧居の挨拶では何を伝えるべき?
旧居での挨拶では、今までお世話になった感謝の気持ちを伝えるだけでなく、当日の騒音やトラックの出入りによる迷惑についても、事前にお詫びしておきましょう。引っ越し当日は、道路の一部を占有したり、共用スペースを使用したりする場合も予想されます。
これらの点を配慮して、事前に挨拶を済ませておけば、周囲の理解を得やすくなります。また、親しくしている方には、転居先の住所を知らせておくと安心です。
まとめ
本記事では、旧居退去時も引っ越しの挨拶はするべきか、挨拶におけるマナーやポイントをご紹介しました。
引っ越しする際の旧居への挨拶は、大家さんや管理人さん、近隣住民など、日頃からお世話になっていた方々に感謝の気持ちを込めて挨拶するのが望ましいです。挨拶のタイミングは、引っ越し前日までに済ませるのが理想で、午前10時以降〜午後5時までに訪問するようにしましょう。
さらに、500円〜1,000円程度の日用品や長く楽しめるお菓子、お米などの粗品を渡すのがおすすめです。一戸建ての場合、向かい側の3軒と両隣、裏の家に挨拶をするのが一般的なマナーです。
集合住宅の場合は、上下や両隣の家と可能であれば大家さんや管理人さんにも挨拶しましょう。また、挨拶する際は、できるだけ短時間でほかの方への粗品が見えないように注意する必要があります。
不在の場合は、時間帯や曜日を変えて2~3回ほど再度訪問して、不在であれば、挨拶品に簡単なメッセージを添え、郵便受けに入れておくのがおすすめです。
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